音楽療法世界大会の印象、

 オーストリアの首都ウィーンから列車で1時間くらい行ったところにクレムスという街があり、そこが音楽療法世界大会2014の開催地でした。それこそ世界60か国以上から千数百人の音楽療法士や研究者が集まるイベントです。この数字は何となく僕が耳にした情報で確認を取ったものでないので、あやふやです。しかし、とにかくいろんな国のたくさんの人と出会ったことは確かです。

 僕はここでペーパープレゼンテーションというジャンルの研究発表に応募し、審査を経て機会を与えられたのでした。ですので、僕はこのプレゼンのことばっかり考え、それなりに準備して大会に臨みました。  
 写真はプレゼン用のパワーポイントの動きをチェックしてもらっているシーンです。

 この発表は、応募の時点からするとおそよ1年がかりでいろいろ考える時間がありました。大会での言語は英語のみ、ということですので、原稿もスピーチも英語です。これが大きなハードルとなったことは言うまでもありません。で、そのハードルがあって学べたことも多かったという実感があります。詳しくはまた別の機会にまとめたいと思ってます。

 音楽療法の学会ということでは毎年のように日本の大会に参加し、札幌やラ宮崎やら仙台やら米子やら、まあいろいろと出かけているのです。大体何かの発表をしていて、それが目当てで参加をしています。
 ということで、世界大会への参加も発表の機会が与えられたからこそ出かけたわけです。大会は7月7日から12日までの1週間続きましたが、僕の発表は最終の12日でした。

 研究発表も300くらいあるし、毎日毎晩カルチャーイベントなるものもあって、大変、と言えば大変な大会であることが分かりました。
 自分の発表以外で率直な感想と言えば、例えば僕が名前を知っているような高名な研究家が普通のいでたちで、僕らとおんなじようなプレゼンの場に立っていること。日本だと一目でそれとわかるような雰囲気を漂わせ、講演か助言をされるような、つまり指導的なポストが目に見えて分かる感じがしますが、それとは違う、ということです。まあ、世界大会なので、日本の大会とは違うのあたりまえでしょうけれど・・・。
 次にカルチャーイベントの豊富さ、充実ぶりを感じました。僕は、見た目と違って人が集まる、いわゆるお祭り騒ぎはあんまり好きじゃない(自分が集めるの好きなので、身勝手です)。ですが、今回は素直にこうしたイベントに溶け込めました。それにも自分自身の側にもイベントの持ち方にも理由がある気がしています。のち後、ゆっくりと考えたいと思います。
 そして何より楽しかったのが、大会運営を実質的に支える、いわば下働きをするために集められた学生たちとのちょっとした交流です。


 写真はキャンパスで集まった、若そうな人の音楽を楽しむシーンです。最初は出し物の練習かも知れないと遠慮もしていたのですが、そうでもなく勝手に集まって勝手に楽しんでいることが分かって、輪に入っていきました。こういうシーンに触れることが多かったような気がします。
 そして、互いに遠慮がちながら自己紹介し合ったりして、話もしました。
 
 最終日、僕も自分のプレゼンを終えた後、そんなドイツから来た若い音楽療法士が「ゴメン寝過ごした」と近づいてきました。前日に僕のプレゼンに来る約束をしてくれていたのです。そのあと、彼の仲間と一緒に写真に収まりました。

 親子以上の年の差なんでしょうけど、僕の方が何だかはしゃいでいて、むしろ子どもっぽい感じでした。ちなみ僕は前列でしゃがんでいるのではなく、しっかりと立っているのです。

 そのほかにも多くの方とあいさつを交わしました。一番多かったのは日本人なんですけど・・・・。

 で、学会というと、まず研究発表、そして講演やシンポジウムなど、そういうことが頭に浮かぶんですけど、今回は英語のプレゼンを聞くのがしんどいせいもあって、それ以外のことが強い印象に残りました。そして、全体として音楽、音楽療法を感じたり考えたりする時間がいっぱいあったように思います。

 1週間、世界各地からいろんな人、そこに音楽、ということで、とても複合的な体験をした、そういう気持ちに満たされました。

at 08:19, まんどろ, 音楽療法

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