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Development という英語

 確か昨日の中日新聞のコラムで、明治のころ compulsory education をどう翻訳するかで論争があったことが話題になっていた。要は education を教育と呼ぶか開発とするかで議論があったというのだ。
 ついでの話題として development が登場するのだ。
 
 僕は、Development と聞けばまず、「発達」のことを思う。だが、昔は写真屋さんの看板には、たいていDPEと書かれてあって、DはDevelopment=現像 、PがPrint=焼き付け、 EはEnlarge=引き伸ばし、というわけである。コラムの記事はそのことにも触れていた。

 そこで気になりだしたのが、「現像」と「発達」である。一つの言葉がいくつもの意味に使えるのは、日本語でも英語でもたくさんあることに違いない。でもそういう場合にも、ある種の共通項があって、もともとのイメージは重なったりするものである。
 ところで、「現像」と「発達」で共通のイメージを持てる人が、果たしてどれくらいいるものだろうか・・・・?

 そこで、辞書をひもとくと、そもそも Develop は 「包みを解く」という意味の言葉だそうである。
 そう聞くと、すべて合点がいく。写真もネガフィルムでは見えないから、「包みを解く」作業をして、像が現れるようにするわけである。
 本来、発達の方も、人のもともとある潜在的な能力が、表に現れるよう待ったり、外から手を加えて促したりして「包みを解く」のだろう。「発達」という言葉を止めて「現像」ということにすれば、学校の先生の仕事もずいぶん違ったイメージになるに違いない。障がい児のための発達支援というよりも、障がいのある子どもの現像を促す支援、と言えば僕はちょっと嬉しくもなる。本来そうあるべきだと思えるのだ。

 とりわけ、僕が子どもと音楽をして発達を促すという時、この Develop の語源と語感を意識すると、とってもしっくりとくる。
 

 取り留めもなく、こんなことを考えて、また頑張ろうと思えるのでした。


 

at 13:26, まんどろ, 日記

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みなみ+, 2014/05/10 12:47 PM

「発達させる」のは「包みを解く」…。温かい気持ちになりました。VELOPに「包む」という意味があるのですね。そういえばenvelope(封筒)…。深く考えたこともなく、勉強になりました<(_ _)>

まんどろ, 2014/05/11 5:32 PM

みなみ+さん、ありがとうございます。そういえば、みなみ+さんは、英語の先生もされていましたよね。英語でも日本語でも言葉にいろいろな意味が含まれていて、考えると面白い。まあ、こだわり始めると、ややこしいことも多いけど。










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