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論文の構成

 僕ら音楽療法士は論文を書くのも一つの仕事です。それも多くの音楽療法士にとっては厄介なものです。

 僕は書くことは嫌いじゃない、でも論文となると、僕にとってあまりに面倒なことが次々現れます。今回英語で論文を書くにあたりたくさんの気づきがありましたが、その一番大きいのが構成に関わることです。

 日本語の論文では
  ・はじめに(問題)
  ・方法
  ・経過あるいは結果
  ・考察
  ・おわりに(結語)
みたいな感じで、そのスタイルに合うように頭を整理しながら書きます。
 英語も基本は変わらないのでしょうが、結果のことを Result とするもよし、 Findings とするもよし、みたいな感じでした。このFindingsには自分が見出したこと、みたいな語感が感じられ、僕はとても書きやすかったです。

 考察については Discussion というそうです。
 これまで、経過や結果で具体的に示したことを、一つの知見として示すために、考えを深めるのがこの考察部分だと考えてました。
 Discussion になったからと言って別に変わらないのでしょうが、Discussion は人と議論することですからねえ・・・・。
つまり、自分の実践したことを自分とは全然違う立場や考えの人と議論しようというわけです。例えば、今回僕は楽器店を舞台に展開している音楽療法について発表するわけですが、同じようなことをしている人は世界中にまずいない。なのに、僕の発表を聞いた人が同意したり、批判したり、発展させたりすることができるでしょうか?
 そういう議論の土俵に乗せるのがこの Discussion の部分なのでしょう。
 実はプレゼン用の原稿を作っている途中の段階で、ある友人に見て もらったのですが、そこで、
「吉田さんは、このレポートで世界中の人と何を Discussion したいのですか?」みたいな指摘を受けました。
 そこからまた見直しが始まって、翻訳者のご苦労を強いる作業に入っていったのでした。

 結語は多分 Conclusion でよいのでしょうが、 Future という言い方もあって、断然こっちを書きたい。

 ということで、英語で書かなきゃならない羽目に陥ったことで、何を論文にまとめるのか、いろいろと考える機会になりました。
 長い期間、おりおり、参考意見をいただいたり、英文になった自分のレポートを見て、また考えが変わったり、本来の意味で数名の方とのコラボレーションによって作業が進んだことは、幸せなことでした。








 

at 08:48, まんどろ, -

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